昭和20年3月30日 24時
ビクトリヤスより入山の途
マルコン川を徒渉す満月なり
ネグロス島
羽黒台の住まい
ジャングルの中
毒蛇も首をくくられ、皮を剥がれて
焼かれて食べられてしまえば世話ねえ
(バッタ、イナゴ)
バッタ、イナゴ取り混ぜて
(セミの串刺し)
セミは油臭くて
美味ならず
「このイラクサの茎と葉が食べられます。」
切り込みの戦果
カンデン(ヤギ?) バボイ(イノシシ?)
迫の追撃
羽黒台 転進(タイキャク)の図
無名稜線山の茶屋小屋
マンダラガン越え
白骨の腰に残れる短剣は
霖雨の中に錆びてありたり
靴の無きも心暗し
※霖雨・・・長雨
神屋氏 マンダラガンにて蟹に
露命を繋ぐの図
蟹袋
一日 150~200匹
ヒルを餌にして釣る
(川蟹の串焼き)
山での珍味
蛙の丸焼き
味良し
岩燕
断崖の岩燕の卵、雛 共に珍味也
命がけの食欲
ネグロス
地獄谷温泉 中は白骨累々
食糧地帯での生活
満腹すれど塩、シラミ、赤ダニに悩まされる
六航通
小林中尉 軍使としてサンカルロスに降る
8月19日(リッチモンド少佐会見)
灼熱の真昼の道を白き旗掲げ歩めり 心淋しく
道の辺に花群れ咲けど吾が心感慨(おもい)せまりて黙し歩めり
白旗を持つのは誰もいやだとて交代で旗を持って行ったという
【絵の日本兵の説明】
小林中尉
通訳兵
白旗持兵
日の丸持兵
銃持兵
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