b) 第2巻:密林彷徨

平地を捨て山の生活に入り、九月一日サンカルロスに投降するまでの記録
c2

c3(引用)
昭和二十年三月三十日午後十時、ビクトリヤス工場を後にトラック四台に分乗してマルコン川の橋梁に差掛った。先頭車が止った。橋梁は既に爆破されている。先程の連絡兵に我々が橋を渡るまでは爆破せん様たのませておいたのに、何をあわてたか。やむなく徒歩地点を上流に求めて自動車で行ける所まで遡行した。
[虜人日記 ちくま学芸文庫 P97より]