台東製糖株式会社がかつてあった場所は今
2023年2月22日、真一の孫の私は、かつての台東製糖(現・台東糖廠)を訪問した。
かつての祖父の真一が働いていた酒精工場は、現在は歴史や文化を伝える資料館として活用されている。唯一、この工場で今日製造されているのは、子供用のアイスバーのみだという。
かつて台東製糖の工場や真一家族の社宅があった旧・馬蘭駅周辺。今日、路線は廃線となっているが、駅舎は台東の人達によって保存されている。
現・台東糖廠には、かつての日本統治時代の木板も保存されている。
昭和18年9月1日(1943年)9月1日、(台東製糖は)明糖(明治製糖)に合併され全社員もそのまま明糖に引き継がれた。
(虜人日記「明糖との合併」P10)
日本統治時代、この建物は工場長のオフィスがあったという。真一も利用していたであろうが、今は理髪店になっている。
夜は、日本統治時代に造られた旧・台東駅を訪れてみた。今日では、この路線は廃線で使用されていないが、駅舎は博物館となっていて、当時使用された電車も飾られている。
駅舎の中は、オシャレな小物などのショップとなっていた。
訪問した日は、旧駅舎の周辺は夜にも関わらず多くの人達で賑わっていた。
旧・台東駅舎前には、昭和的なレトロな出店もあった。今日の日本では見られない懐かしさも感じられた旅であった。