第3章:「虜人日記・前半」の絵
第3章:「虜人日記・前半」の絵



●P190~191:米兵との物品交換会
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サンカルロス
将校が日の丸を米軍歩哨の煙草と交換するの図
ちと、どうかと思う

●P192:糧秣飢饉
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サンカルロスに於いて
武田大尉水浴を忘れ
蛙を捕えんとして
果たさざる図

●P193:大雨
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サンカルロス
大雨の天幕内
水田の如く化し
寝る所なく
木枕の上に二夜を
明かす
小高き所は
蟻が集まり
こうするより
以外手なし

●P199~202:移動
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【上陸用艦船(約200屯)】

サンカルロスからレイテ島タクロバンの海岸迄
こんな上陸用の艦艇で輸送された
いきなりこの大きな船が砂浜に直接着き、上陸できるのには驚いた。
こうして戦車も自動車もこの口からどんどん吐き出されるのだからかなわない。

●P207:謡曲
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【六月三十日】

珍しく実に珍しく夕食を食器一杯にくれたので早速おらが幕舎で演芸会を開催
寝そべって楽しめるのが何より也

親孝行は富士の高嶺にさも似たり
・・・
・・・
・・・
吉田通れば二階から招く
これも鹿子の振袖で
・・・

岡嘉太郎太夫
吉田御殿の一席

●P214:傷病兵
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レイテ収容所内の御殿 (60~70人寝る)
仔犬も猫も飼っている

●P220~221:栄養失調
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レイテではあまり見られん
ヤセ人種
残飯のオモライ

●P230:外業
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【コンコールの製材】

比島独立後、労働者の数が減少し今迄比人が働いて居た製材作業までやらされるようになる。

コンコールの米さんは程度が悪いのに、今日の米さんはおとなしく裸になってPWと一緒に働く。気分よく働ける。

●P237~239:首実検
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【〇〇事件】

現地人女の首実検 一列縦隊の行列
女の前を足早に通過
間違われては一大事
身に覚えのある者も無い者も余り心地良からず

女の前を通過する時は急に足早になる
「イカオ マテ マテ」等やられたら一大事

3千人もの若い男を一列に並べて見る、この女の「みょうがさ」よ!

鬼婆然? 千姫か?

●P252~254:便所掃除
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【米軍式野戦共同便所】

地中に巾約3尺、長さ約12尺、深さ9尺の穴を掘り、これに丸太を渡しこのような便所を作る。この便所3個で500人が約3ケ月使用することができる。地表2~3尺までになったら埋めてしまう。毎日、DDTを撒くので蠅は一匹もいず。皮膚病の伝染以外は極めて衛生的也。
唯、人前で尻を拭くあたり、不体裁也。女の共同便所もこれと同じ。
日本軍の駐屯するところ、必ず蠅と蚊の大発生を見ると言われたが、予防医学衛生学の進んだ米国だけに感心するところあり。

●P255~257:演芸会
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【招魂の夕】

7月7日の夜「招魂の夕」として演芸会が盛大に催された。
何といっても女形が出ないと人気が沸かぬ。
海野見習士官の「娘船頭さん」、「隅田川」の舞踊と
うちの幕舎から出た杉江氏、関根氏の歌も良かった。

●P258:籠の鳥
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【雨】

天幕の飛ぶような大雨は困るが、春雨を思わすようなシトシトと降る雨は外業は休みとなり実に有難い。雨期になってからはこんな日が多い。
『外業者は雨がやむまで幕舎で待機』もうしめたものだ。

rain

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【PWいよいよ、お寝】

仕事が楽だった日は家のことがいろいろ考えだされ寝つかず。いかんわいPWいよいよお寝み

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●P261~264:山の戦友救出行
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畳へる深山の奥に魂魄もて 今にたたかう 戦友ありと聞く(山本大介)
昭和21年4月19日

ネグロス、パナイ島間の孤島イナンプルガンの隊長以下22名の海軍部隊
祖国の勝利を信じて奮闘中との報に、有富参謀、山本大尉等決死の救出作業に 投降。20日 レイテ収容所に収容さる(空輸)
軍規極めて厳正。久し振りに日本軍の再来を見た心地す
気力盛んなるも体力の減弱はあらそわれず感無量なり

「3年間の糧秣を準備しまして」

●P266~268:乗船
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輸送船
ハッチ内・・・船の昇降口

●P268~270:マニラ感想
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カランバン街道の子供
投石
バカヤロー
ドロボー
イカオ
バッチョンゾー

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