●博物館を通じ未公開資料を公開
1946年にフィリピンの米軍の捕虜収容所で完成した真一の日記集は、文章に加え、数多くのカラフルな絵から構成されます。1975年に、筑摩書房より文章のパート(下記写真①~④)と絵の一部(下記写真⑤~⑧)は出版されました。ただ、未だ絵を中心に数多くの未公開資料が存在しています。今後、それらを博物館を通じ紹介できればと考えます。
【公開済み】
①漂浪する椰子の実 (ひょうろうするやしのみ)
②密林の彷徨 (みつりんのほうこう)
③虜人日記 / 前篇 (りょじんにっき / ぜんぺん)
④虜人日記 / 後篇 (りょじんにっき / こうへん)
【未公開】
⑤画楽多帳 (がらくたちょう)
⑥実見録 雅楽多帖 (じつけんろく がらくたちょう)
⑦第12労働キャンプの生活
⑧キャンプオードネル 画楽多日記 (がらくたにっき)
※書籍の中で、モノクロで紹介されている資料がありますが、未公開のものも多数存在
【収容所の戦友達が帰国する際、真一に描き残した作品集】
⑨横土寝留記 (オードネルき)
●戦地で記したメモ
・作成時期:
・作成場所:ネグロス島のジャングル、米軍捕虜収容所内
・タイプ: 未公開資料
・内 容: 後に捕虜収容所で日記を書く際のメモが多く含まれる。
●第1巻:漂浪する椰子の実
・作成時期: 1946年
・公開時期: 1975年
・公開先: 虜人日記(筑摩学芸文庫 頁6~93)
・内容: フィリピン・マニラでの生活記録
●第2巻:密林彷徨
・作成時期: 1946年
・公開時期: 1975年
・公開先: 虜人日記(筑摩学芸文庫 頁95~182)
・内容: 平地を捨て山の生活に入り、九月一日サンカルロスに投降するまでの記録
●第3&4巻:虜人日記(前篇&後篇)
・作成時期: 1946年
・公開時期: 1975年
・公開先: 虜人日記(筑摩学芸文庫 頁183~367)
・内容: 昭和二十年九月一日PW(Prisoner of war 捕虜)になってから、昭和二一年一二月十一日帰国するまでの雑感。
●昭和貳拾年拾貳月吉日 画楽多帖 (1945年12月吉日)
・作成時期:1945年
・公開情報:未公開